富田羽咲さんは、高校生の時に「トビタテ留学制度」に応募され、英語プラスαの留学としてこのNZSTが認可されました。将来CAになるという目標をもってこの留学に臨まれ、Campbell語学学校での1週間の語学研修とNZSTでの2週間のフライトアテンダントコースを修了されました。将来トビタテ留学制度を利用して海外での研修留学をお考えの皆様に是非参考にしていただくために、富田さんの体験談をご紹介いたします。
東洋大学 文学部 国際文化コミュニケーション学科 在籍中
NZST フライトアテンダントコース: 08/10/2018-19/10/2018
Campbell 語学学校: 05/10/2018-10/10/2018
1.トビタテ留学に応募しようと思ったきっかけは?
私が通っていた高校には、トビタテ留学制度を利用して留学した先輩が3名いました。全校集会でその先輩たちの留学体験を聞いて興味を持ち、自分も翌年にチャレンジし、2名の内の1人に選ばれました。
母が昔ニュージーランドに住んでいたこともあり、治安が良く安心して学べるということでニュージーランドに決めました。将来航空業界に進みたいと思っていますので、日本で学校に行くよりも英語でフライトアテンダントの授業を体験した方がより活かせると思い、また世界へ向けて視野が広がると思ったのでNZSTを選びました。
3.ニュージーランドに対する印象は留学前と後では変わりましたか?
もともと人々が親切で優しいとは聞いていましたが、ニュージーランドは自分が描いていたイメージ通りでした。実は、日本のような車内でのバス停案内のアナウンスがないことを知らずに初めてバスに乗車した時、どこで降りてよいのかわからず、全く知らない場所で降りてしまいました。一瞬もう駄目だと思いましたが、迷子になってしまったと近くにいた年配の女性に勇気を振り絞って声を掛けました。その方は直ぐに助けてあげるからと優しく対応してくださり、携帯で地図を確認し、何とホストファミリーの家まで連れて行ってくれたのです。
小さい頃にアメリカに住んでいたことがあり、高校生の時にセブ島に語学留学しましたのでリスニングには自信がありました。それでもニュージーランドアクセントが強い先生の英語には苦戦しましたし、ネイティブのスピードは速いなと感じました。スピーキングは流暢とはいきませんが、ボディランゲージを駆使してコミュニケーションを取りました。もともと初対面の人とも物おじせずに話すことができる性格なので、お友達もすぐにできて楽しかったことしか思い浮かびません。周りの人達から、「日本人はシャイな人が多いと聞いていたけど、羽咲は全然違うね」と言われたほどです。慣れてくると、一人で学校近くのアウトレットなどに買い物に行ったりもできるようになり、本当に治安が良くて安心して生活ができました。ニュージーランドを選んで良かったと思いました。
ホストマザーはとても優しい方で、動物保護のボランティア活動をされているので、休みの日には動物園に連れて行ってくれて、どのような活動をしているか実際に見せてくれました。その他にも海や丘などにも連れて行ってくれました。同年代の息子さんがいて、彼は日本に旅行したことがあったので日本についていろいろ話しました。私は日本では朝ごはんはしっかり食べていましたが、ホストファミリー家では朝ごはんは食パン一枚で、パンに塗るものが変わるのが毎日の習慣でした。他の友人に聞いて、ニュージーランドの家庭では同様のシンプルな朝ごはんが多いことを知りました。お昼はクラスメートと、キャンベル英語学校では学校近くのお店に食べに行ったり、NZSTではスーパーに行ってランチを買ったりとしっかり食べていました。
6.授業はいかがでしたか?印象に残ったクラスはありますか?
授業の前日はテキストを読んで予習するなど努力しましたが、授業でわからないところはクラスメートが助けてくれました。学校内に実物大の飛行機の模型があり、実際のフライトと同様に機内サービスを体験できたのが印象に残っています。本当のCAになったみたいな感じがしました。最終日にクラスメート全員が私のためにサプライズパーティを開いてくれて、メッセージ色紙やお菓子などプレゼントしてもらったり、食べたりおしゃべりしたりとても楽しい時を過ごせました。
7.これから留学される人たちのために、しておかなかったために苦労したこと、またはしておいて役に立ったことなどありましたら教えてください。
普段から英語の耳に慣れておくことはとても重要だと思います。また、留学先に行っても自分の気持ちにブレないことが大切だと思います。短期間で自分がやるべきこと、やりたいことを最大限に体験することを目標とし、自分が何のために留学しているのかを決して忘れないように心がけました。
8.この経験を将来に活かすために現在頑張っていることはありますか?
現在、東洋大学の文学部、国際文化コミュニケーション学科に通っています。この学科には約2割の外国人留学生がいて、特に中国や韓国などのアジアからの留学生が多数います。必須科目に中国語があり、今は中国語を勉強して、休み時間などはクラスメートと中国語で会話を楽しんでいます。当初は日本の航空会社に興味がありましたが、留学後は外資系の航空会社も視野に入れるようになりました。授業で、客室乗務員としてお客様の安全を守ることが大切だと学んだので、この留学体験を活かして臨機応変に対応できるCAになりたいと思います。